法然寺制作一日目 その2
頭もパネルも真っ白のまま、とにかくイメージを拾う為、住職さん、そしてテレビクルーの方々と
お寺の本堂や、裏にあるたくさんの仏像等を見ながら散策。 その間もカメラは回る。
午前中はとにかくイメージのみで、アクシデントもあり(それはまた裏BBS続きで)
具体的に何を描くかつかめず。あまりにも大きいパネルの為 立てかけて描く事に。
もともとこのパネルがはまる予定の、廊下に6枚立てかけてみる。 一枚一枚が独立した絵でありながら
6枚でストーリーがそれなりに成立するもの。 ウ〜〜〜〜ン。
東京で一年前から集めてた仏像の写真集や、お寺から借りた資料をにわか仕込みながらまた読み返す。
そこで、ふと目に留まった仏像達『四天王』!!!!
文字通り4人の神様達。時代によりその風貌、表情、衣装、ポーズは様々だが
とても『絵』になる存在な事に気づく!
さらに住職に教えてもらうとこの四天王は 常に 阿弥陀様 菩薩が安置されているお堂の
空間を守るため東西南北に 置かれている守護神だと言う。 その様はとても勇ましく、甲冑も素材として面白い。
住職曰く、茂本なりのオリジナルな四天王でも面白いんじゃないの? と、その一言で決断!!
資料を元にこれらを合わせて、僕なりの『持国天』『増長天』『広目天』『多聞天』を描く事に決定!
写真集で見る、興福寺の四天王はとても勇ましく、唐招提寺の四天王はどっしりとしていて,當麻寺のそれらは高貴な
たたずまい。しかしそのどれも 墨で描くには十分な素材! なんとなく見えて来た所で第一日目は終了。
『茂本、この近くに風呂出来たんや。俺も行った事ないから行こう!』と住職。
『やった、よっしゃ今日は風呂行って呑むか!』 ご存知ない方もまだいらっしゃるかもなので説明しておきますと
ここの法隆寺住職は僕の高校時代の同級生。2年の時に同じクラスで、部活もやってない僕ら二人はなぜかそのやる気のなさに惹かれ合い
仲が良くなる。彼のお父さんのお寺、大林寺に泊まり込みでよく遊びに行ったものだ。当時なんの目立つ事もしていなかった彼だが
僕にはとても魅力ある人物だった事は覚えてる。それはなんというか上手く言えないけど『雰囲気』がある、たたずまいのいい奴だった。
当時の僕はといえば(今もだが)やる気のなさは似てるが 雰囲気はさらさらなくただ 先生や規則には反発してるだけの普通の臆病な
高校生。 同じ17歳とは思えなかった。 案の定彼は 知恩院でちゃんと修行を積み 立派な住職になって 僕と再会した。
近所の新しい風呂屋(スパ?)には驚いた。出来立てなのに東京とちがって格段に人が少ない。(東京なら、いもあらいだな)
色んなジャグジーや鉱石を多用した内風呂もいいが、なにより 瀬戸内海の海を見ながらの外風呂が圧巻だった。
ちょうど日が沈む頃で、『中島』という島の向こうに真っ赤な日が落ちて行くのを熱い風呂の中で、少し老けてはいたが 鼻の高い
のは高校の頃のままの住職の横顔と交互に見ながら感慨に耽る。
『気持ちいいなあここ! 描く素材も決まったし 帰ったら今日は呑もうぜ!』と俺。
『ふむ、いいなあ。酒はいっぱいあるぞ。ところで茂本』 まるで仏像の様な達観した顔に一瞬なる住職が言う、
『四天王って4人だよなあ』
・・・・・・し、しまったああ!
パネルは6枚あるっっ! あと2枚...どうする〜!俺っ!
(といいつつその後法然寺で久々の再会に改めて喜び『二人同窓会』に話がはずみ、二人とも飲み過ぎる!
住職と絵描き、どちらも酒好きがばれる。)(続く)
お寺の本堂や、裏にあるたくさんの仏像等を見ながら散策。 その間もカメラは回る。
午前中はとにかくイメージのみで、アクシデントもあり(それはまた裏BBS続きで)
具体的に何を描くかつかめず。あまりにも大きいパネルの為 立てかけて描く事に。
もともとこのパネルがはまる予定の、廊下に6枚立てかけてみる。 一枚一枚が独立した絵でありながら
6枚でストーリーがそれなりに成立するもの。 ウ〜〜〜〜ン。
東京で一年前から集めてた仏像の写真集や、お寺から借りた資料をにわか仕込みながらまた読み返す。
そこで、ふと目に留まった仏像達『四天王』!!!!
文字通り4人の神様達。時代によりその風貌、表情、衣装、ポーズは様々だが
とても『絵』になる存在な事に気づく!
さらに住職に教えてもらうとこの四天王は 常に 阿弥陀様 菩薩が安置されているお堂の
空間を守るため東西南北に 置かれている守護神だと言う。 その様はとても勇ましく、甲冑も素材として面白い。
住職曰く、茂本なりのオリジナルな四天王でも面白いんじゃないの? と、その一言で決断!!
資料を元にこれらを合わせて、僕なりの『持国天』『増長天』『広目天』『多聞天』を描く事に決定!
写真集で見る、興福寺の四天王はとても勇ましく、唐招提寺の四天王はどっしりとしていて,當麻寺のそれらは高貴な
たたずまい。しかしそのどれも 墨で描くには十分な素材! なんとなく見えて来た所で第一日目は終了。
『茂本、この近くに風呂出来たんや。俺も行った事ないから行こう!』と住職。
『やった、よっしゃ今日は風呂行って呑むか!』 ご存知ない方もまだいらっしゃるかもなので説明しておきますと
ここの法隆寺住職は僕の高校時代の同級生。2年の時に同じクラスで、部活もやってない僕ら二人はなぜかそのやる気のなさに惹かれ合い
仲が良くなる。彼のお父さんのお寺、大林寺に泊まり込みでよく遊びに行ったものだ。当時なんの目立つ事もしていなかった彼だが
僕にはとても魅力ある人物だった事は覚えてる。それはなんというか上手く言えないけど『雰囲気』がある、たたずまいのいい奴だった。
当時の僕はといえば(今もだが)やる気のなさは似てるが 雰囲気はさらさらなくただ 先生や規則には反発してるだけの普通の臆病な
高校生。 同じ17歳とは思えなかった。 案の定彼は 知恩院でちゃんと修行を積み 立派な住職になって 僕と再会した。
近所の新しい風呂屋(スパ?)には驚いた。出来立てなのに東京とちがって格段に人が少ない。(東京なら、いもあらいだな)
色んなジャグジーや鉱石を多用した内風呂もいいが、なにより 瀬戸内海の海を見ながらの外風呂が圧巻だった。
ちょうど日が沈む頃で、『中島』という島の向こうに真っ赤な日が落ちて行くのを熱い風呂の中で、少し老けてはいたが 鼻の高い
のは高校の頃のままの住職の横顔と交互に見ながら感慨に耽る。
『気持ちいいなあここ! 描く素材も決まったし 帰ったら今日は呑もうぜ!』と俺。
『ふむ、いいなあ。酒はいっぱいあるぞ。ところで茂本』 まるで仏像の様な達観した顔に一瞬なる住職が言う、
『四天王って4人だよなあ』
・・・・・・し、しまったああ!
パネルは6枚あるっっ! あと2枚...どうする〜!俺っ!
(といいつつその後法然寺で久々の再会に改めて喜び『二人同窓会』に話がはずみ、二人とも飲み過ぎる!
住職と絵描き、どちらも酒好きがばれる。)(続く)
- 2006.10.16 Monday
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- 22:07
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