作品と格闘?
不思議なもので イベントや個展もいよいよ来月かあ、さあやらねばと自作品制作のためのやる気を無理矢理つけようとモチベーション調整に入ったとたん、今までそんなに無かった仕事が
徐々に入って来て、結局気がつけばアップアップしだして来た。 もうちょい早くからやれよ、ちゅう話ですが。 でも 今回は個展も連続2回、イベントも3週続けて週末にやると決まったせいか、頭の中には結構毎日違う『絵』のアイデアが浮かぶし、観た映画や読んでる本にかなり
アイデアがあったりと、閃きの毎日で、結構楽しい。 ただ、実践するとまだまだで、今は何十枚もの失敗作とのにらみ合いにはなってますが。 
今日はお願いしてたシルク作品の連作の試し刷りが上がったと言うのでセレ(シルク工房)の津々井さんちまでチェックを兼ねて行った。
彼自身の作品はご存知の方もいらっしゃるかもですが、とても可愛い、風味絶佳な作風で、キャラクターがシルクに映える。私の大好きな作家でもあります。
  さて私の墨作品のようなタッチはシルクでどうなる事やら?
(そもそも彼のススメがあって今回チャレンジしてます。)
刷り上がりを見て ちょっと興奮してしまいました。 私の作品は原画を見てもらうのが一番!
と思ってましたが このシルクの連作、かなり綺麗で、いい仕上がり。 
繊細なぼかしや掠れ、グレイトーンも 彼の技術なのでしょう、原画以上に刷ってくれてます。
しかも私より繊細に色んな箇所の修正や、色調整に手抜きが無い。
刷り師としても一流なんだ!(今更ですが)と感動しました。
版画(シルク)は刷り師次第と言う事を実感。
(彼の所には結構一流なイラストレーターが刷りを頼みに来ております。)
この作品は個展でお披露目です。 4種類 各50枚限定 で 4枚セット(BOX)お買い上げの方には非売作品1枚つけて5枚セット(4枚の値段)にするというアイデアもあり、5種類刷ってもらってます。
で、個展で初披露でありますが、 50セットも売れる訳無いし、 愛媛以外の方でも購入出来る様 ネットでもわずかですが販売予定なので 是非新作を見て下さい。
シルク作品も実物観てもらうと違います。
という訳で 久しぶりに制作活動に突入!  墨の匂いが充満してる部屋で昼間描いております。と言うとなんだか格好いい感じですがなかなか 無様にはあはあ言いながら両手真っ黒で
描いてます。 

休息も充分してます。
映画の日の先日、1日は 兄と、友人の作家上原氏と 私の 中年野郎3人で 映画の梯子。
昼、トランスフォーマー2 夕方 ディアドクター(私のみ2度目)鑑賞。
この順番は正しかった。
トランスフォーマー1は結構面白かったしCGの驚きも新鮮だったが 全くT4と同じ感想で『
スンゴイけど何がなんだか』な映画でした。しかも長い! あれだけの爆音とめくるめく映像なのに何度も眠くなった。  と 隣を観たら やっぱり睡魔と闘ってた。
おじさん達にはもうつらいだけなのか!?この手の映画。

そして 『デァドクター』  兄および上原氏は私の感想や以前の2作品ファンなので否が応でも期待膨らみ、なので最初からハードルが勝手に上がってるので期待はずれたら...。

で、見終わって 近所の居酒屋に行くまでの二人の感想は『ゆれる』ほどではなかった、と。
が!居酒屋に着いて この映画の事を話し始めたら 皆、話が終わらない。ずっっっと
『ディアドクター』の話のみで閉店近くまで居た。 結局それほど深い、面白い映画で、
つまるところは西川美和氏は天才、という結論。 そういえば 日本映画監督で 女性の監督で
これほど評価され、期待される人っていないんじゃないかな。(あの方除く)
しかも 彼女自身はあくまで謙虚で 勘違いしない 才色兼備。 完璧です。

『ディアドクター』は結局は観た人に委ねられます。
監督もそれが狙いなのでしょう。
観た人それぞれの決着の付け方次第で印象が変わる映画です。
色んな事が決着しないままだけどなぜか腑に落ちてしまう不思議な映画です。
そういう意味では前作と共通してます。
前作程の激しさが無い分 物足りないと言う方もいらっしゃるかもですが
1ヶ月前に観た印象と昨日観た印象とが(発見もあり)また違う映画もめずらしいかも。
何ヶ月か、いや何年かあとに観るとまた変わるのかもしれません。
きっと色褪せない映画でしょう。


DVD鑑賞  狂い咲きサンダーロード  20代の時に観てかなり強烈だった印象のある
特定の人にはもうカルトな伝説的な映画。音楽は泉谷、パンタ、MODS とこれまた当時
聞いてた音楽ばかり。
 で 今観るとどうなんだろ と購入。 乱して数分。あれ?!勘違い。観てないぞ!?
観てたのは2作目の『爆裂都市』でした! しかも大阪の、モノ凄いくらい映画館で深夜観に行ったら パンク野郎ばかりで映画館自体が爆裂してて、結局こっちの映画の内容も覚えてないかも。
今でもコアなファンのいる石井監督。 インスタント沼で 釘買った人。(出演)  いやあ音楽は懐かしかったけど..違う意味で強烈でした。

で、当時は面白かった!と思ってる映画だけど今観ても面白いのか?って思う事ありませんか?
あの頃の感性を確かめたい。正しかったのか、いや悪かったのか、いやいや時代にながされてたのか? 
と言う事で『今観るとどうなんだろ』シリーズを DVD購入好きな私として、地味に記したいと思います。 そもそも古い映画ばかりなので知ってる方の確立が少ないですし、酷評も出来ませんので今観てヒドかった作品は文章の雰囲気でお察し下さい。
で、次回は『爆裂都市』...はもうやめておきます。
で、次回は『恋する女達』斉藤由貴主演 大森一樹監督。アイドル映画なぞ見ないのに 監督の名前につられて観て、すごく良かった記憶があります。 DVD購入済み。さて、今面白いのか?





| - | 03:01 | comments(0) | trackbacks(1) |
娘と仏
私の一日は結構朝が早い。 とはいってもサラリーマンの方々から比べれば
そんなので朝早いと言うな!と怒られそうだが、娘の学校に合わせて起きる様になって
癖がついたのか、歳のせいなのかすっかり朝方になってしまい よっぽど仕事に
追われない限り、深夜に絵を描くという行為がなくなった。
もっとも夜はお酒も入るので、それからの仕事はだらだらしてしまいがちだし、結構
朝からの方が集中出来たり、絵に勢いがあったりする。 
が、しかし! 高校生にもなる娘が 母親似でビックリするくらい朝に弱い。
朝に強い私が、いつも早朝からハイテンションなのが二人とも鬱陶しいらしい。
それでも『朝はさわやかにいよう』運動を一人でしてると、本気で低血圧な彼女達に怒られる。
なんで? しかも娘に超甘い私は遅れそうになると喜んで車を出す。 電車だと1時間弱かかる
学校も車だと20分くらいで行けると言う事を娘も熟知してて いい具合にのろのろしたりする確信犯だ。
今やマンション内でも早起きな方になった私は 車を出したりしてるうちに 週4回来る掃除のおばあちゃんと顔見知りになって ミカンあげたり、せんべいもらったりする超仲良しになってる。
『今日もお嬢さん送ってくの?』は 世の親にとってはダメダメな事で、おばあちゃんもきっと警告をしてくれての挨拶なんでしょう。 今やマンション中でも知られてる。かなり恥ずかしい。
が、言い訳じゃないがこの行為が男親にとっては意外に得な効果を発揮する。一日のなかで父親は娘とどのくらい話すのだろう。 よその親は知らんが このプチドライブは結構 年頃の娘と自然に対峙(会話)出来る格好の機会だったりする。
なので かなり知ってます。娘の色んな事。そしてかなり知られてます、私の...。
それが良い事かどうかは別だとは思いますが家族の事くらいはちゃんと知っておくというのが我が家の方針です。(とはいえ送るのはどうかと思いますが)
おかげで反抗期も短く、父親も気嫌いしてないのが救われる。
で、最近の女子高生事情も手っ取り早く分かったりする訳で、参考にもなります。(なんの?)
ただ、オダジョーよりも千原ジュニアの方が本気でカッコイイと思ってる娘の基準はあてにならないかもしれません。
(と思ってたら かなり人気なんですね、JKにJr)
母親程、密にはなれないかもしれませんが、父親と娘の他とちょい違う、変わった関係は小さい頃から続いてて ちょっとオモロいと思います。
最近驚いたのは 娘もこのあいだの『阿修羅展』を観に行ってて、小さい頃から仏像が好きだった彼女の心に火がついたのか『あたしゃ いずれ仏像を
彫る!』と急に進路を変更。あれほど美術系を進めてた親の話に関心を持たなかったのに、彫刻科志望と絞り込み、さっさとそれ系の塾を見つけ行きだした。
高3の今の時期になって急にこんなになるのは父親譲り。 私も全く同じだった。 ただ彫刻科って・・・。
今、塾では粘土をこね、帰ってきて 仏像模写したりしてる。
その集中力は凄い! 勉強してるときはこんなじゃ...
 はっ!..うまく勉強から逃れたいだけじゃ!   
ま、自分の道なのでそこは何も言いません。
(絵も教えません。完成したのを見るだけです)
 
で、帰宅して 昼まで仕事の絵を描き、昼食後は自分の絵を描き 夕方にはすでに 終了。 あとは酒呑んで映画観たり本読んだり。
と、 ここで気づいたのですが やっぱり人との接触が家族以外に無い!  
いや会話どころか、下手すりゃ買い物でもしないかぎり人の姿すら見ないこともある。ひたすら一人だ。
今の時期、 松山個展も控え、 作品も作るにあたって考え事が多いので 都合いいっちゃあいいのですが。  
がんばります。

昨日シルク作品制作のため 友人でイラストレーターのシルク工房を訪ねました。 かれも作家なのでクオリティの高い作品を刷ってくれそうで楽しみです。
今回 本当に少ないですが限定でシルク(版画)作品も セットにして作ってみようと思ってます。 Tシャツ新作もそこで刷ってもらいます。

松山個展会場では まだおおよその構想ですが 二部屋あるうちの一部屋は ずっとこもってそこで前半、後半にわたって 大きな絵を仕上げて行きます。
もちろんお客様見学OKのインスタレーション方式です。 そこで描く絵を 思案中です。 
リクエストあれば是非!! 

映画 『ターミネータ−4』  私的には『2』で好みのターミネーター映画は終わりました。ずっとすっごい戦闘シーンのみ。 面白さが分かりませんでした。
漫画 『ちはやふる』  少女漫画です かるたに青春をかける女の子の物語。 百人一首って!なかなかです。 書道の漫画『とめはね!』(ドラマにもなるそう)より好みです。
音楽  エミネム  新作アルバム『リラプス』 知らなんだ!エミネムってこんなに良いんだ!  『BEAUTIFUL』名曲です

で、村上春樹 『1Q84』  早々に上下巻予約して手元にあるのですが、ゆっっくり読んでます。
感想は読み切った時に!
















| - | 11:30 | comments(2) | trackbacks(0) |
チョコレートファイターと阿修羅
変な組み合わせであるが、今週観た映画と催事。
まずはタイ映画『チョコレートファイター』。
ちゃんとした感想書かないと私的には勿体ない映画です。  
『燃えよドラゴン』から36年 あれからいろんなカンフー映画がやって来ては消え、ついにブルースリーを超える人物は今もって現れていない。 
それでも 香港からジャッキー、ジェットとスターが現れ、ハリウッド進出していった。
ドニーイェンが凄い技の切れで香港アクション映画を牽引し、チャウシンチーで結実した。
やがてワイヤーアクションは世界(米映画)をも席巻した。
が、ワイヤーに文字通り操られすぎて、アクションの原点 『血湧き肉踊る映画』が香港映画もアメリカ映画も無くなった。(日本はとっくに)
で、数年前 突然タイ映画『マッハ!!!!!』が出現。 パンナーリッティクライ(アクション指導)と、ピンゲーオ監督という名匠のもと
トニージャーが出現!アクション映画の原点に戻り、 『ノーCG、ノーワイヤー 』と唱った映画を、半信半疑で観に行き、打ちのめされた。
素晴らしいアイデア、驚くほどのアクションでそのスタッフの映画はその後も凄かった。
 しかし、主演のトニージャーだけでは 映画は尽きる。
と思ってたら....こんな隠し球があったとは! 『ジージャー』 !!!!
トニージャーに続くこのスタッフがしかける映画スター。
しかも可愛い女の子!新宿でしかやってないこの子の主演映画『チョコレートファイター』 
2年待った。 ようやく公開! 2年前 youtubeでしびれて
そのちょっとの宣材シーンを何回も観すぎてたものの
ようやく映画館で観たそれは やっぱり期待通り、いやそれ以上だった。 
映画レビューでは『ストーリーはアクション映画には無用』とかいろいろ物語に難癖付けてるが いやいや 主人公の設定も面白いし、物語のアイデアも
なんら違和感ない。 Yahooランキング上位に入ってる 泣ける映画や青春映画の一辺倒な先の分かる物語の方がどうかと思う。
ま、アクションあってのストーリーではありますが。
とにかく主人公『ゼン』の抱える病気が、並外れた格闘技の技を開花させてゆくという設定のもと。 となりのジムで練習してる『ムエタイ』 ビデオで
や映画で『カンフー』   阿部寛の『剣術』 実践で『カポエラ』 をずっと凝視し、一瞬で体得する様は 芸術です。ありえないけど。
ただこの、おそらくサヴァン症候群だと思われるこの病気は あのレインマンで知られる通り、格闘技ではどうかと思われますが 一般的な所作や計算、
日常の他愛も無い事が出来ないけれど、特別な才能を発揮し、ある人は一桁計算出来ないけど数百年後までの暦が読めたり、航空写真を一瞬で細部まで記憶したり
観たままを 絵に描けたり、楽譜も読めないのに聴いた音楽をピアノで完全コピー出来たり と 神様がいるとしか思えない 科学では解明出来ない事をやってのける。
そこに 『格闘技』をはめ込んだアイデアの勝利。そして天才ジージャーの発掘。
製氷室シーンはおそらく、ブルースリーデビュー作へのオマージュ(ジージャーの怪鳥音は
ここだけ)。倉庫シーンは多分、ジャッキーのアクションアイデアへのオマージュ、精肉倉庫では笑いもとりいれた痛々しいアクション、棒術はジェットの様。
でもそれが完全に彼女のモノになってる。 驚異的な身体能力だ。
で、屋上、武道場でのシーンではジージャのアクションが存分に堪能出来、特にあのジャージの青年(ジージャーじゃないよ)の繰り出す変な格闘技(カポエラ風)に戸惑うも
、実践中にコピーしてシンクロするシーンは圧巻です。これぞアクション映画の醍醐味! 
で クライマックス阿部寛登場なのですが、ここのスタッフはここでも手を抜かなかった。
刀の殺陣シーンも凄く上手い。これまたジージャーはその後に刀の鞘2本で殺陣をする訳ですが、日本映画の殺陣シーン(特に二つの新座頭市シリーズやあずみ等の最近の)に期待してがっかりした殺陣が、タイ映画で見られるとは! 武器の使い方もヌンチャクこそないが凄い。
で、ここで終わりかと思いきや 最後に待ってた究極のアクションシーン。ビルの外窓のわずかな場所で繰り広げられるシーン。どんどん人が4階くらいからぶつかりながら落ちて行くう。
看板にひっかかりながら倒されるウ。イ、痛い、ス、凄いだけじゃなくここでもアイデア満載。とにかくラストアクションシーンで『マッハ!!!!』超えしました。 
正規のDVDが待ち遠しいっ。
 で、趣きはガラッと変わって『阿修羅展』 変わってとは言うものの、私的には 仏像はその造形がカッコイイ!という点ではブルースリーのカッコイイ!となんら変わりのないものなんです。
『阿修羅』の身体や 『四天王』の身体 『金剛力士像』の 肉体 は とにかくそのフォルムが魅力的で 時代は変わっても その根底に流れる美意識は単純で明快で分かりやすい所が仏像の魅力。
と張り切って行ったはいいが この昨今の『仏像』ブームで着いたらすでに 私の大の苦手な『行列』 人、人、人。 平日夕方なのに既に70分待ち。  まいった! それでも並んで入った。
で、お目当ての阿修羅にたどりついたら なんじゃこりゃ! 阿修羅の周り(360度鑑賞出来る様になってます)でおしくらまんじゅうしながら徐々に廻ってる人々。 その滑稽な様に参加しなくちゃならないのかと思うと
阿修羅鑑賞どころじゃない。 で、遠巻きに眺めながら 結構、正面以外の顔ちっちゃ!と感想しつつ 終了。 やっぱ ちゃんとお寺行ってじっくり観るのが正しい仏像の見方かも。
阿修羅を回せば良いのに。  でも、他の仏像も 裏側まで観られるこの展示方法はなかなか楽しめました。

と 趣味に走った週でした。 そのあいまに 米倉邸へキッチンの絵、修正もしました。 

あ、mixiコミュに管理人さんがこのブログの感想等のスレを立ち上げてくれてます。 ここへの書き込みも観てますが  mixi出来る方は そちらで好きな事書いて下さい。

PS 8月の松山での2回個展では 今度はその期間1から、ずっと時間をかけて じっくりライブペイントして 期間中に仕上げようかと思ってます。 仏像が候補かな。









| - | 15:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
週末色々
先週末 相談されてた 米倉君の新居に絵を『描き』に行く。 彼が引っ越したと言うのは聞いていたが この前のコンサートで久々に再会し、その後 本格的にリフォームを兼ねての新居引っ越しをしてる彼の家が 結構近所(同じ区内)と言う事を知り まず下見に行く。 彼のこだわりが隅々まで行き渡った瀟酒な家でビックリ。彼の舞台の為に描いた私の絵も玄関に持って来てくれるらしいが、前々余裕な玄関はじめ、見晴らしの良い屋上、ゲストルーム、庭もかなり広い。 広いキッチンには天板を硝子にした大きなカウンターが。(タイルもすべて彼のチョイス)細かい所に彼のセンスが光ってます。 で、そのかなり大きなガラス天板に絵を描いて欲しいと依頼されたので、先日改めて 描きに言った。 これまた 引きに繋がる話ですが 昔漠然と『一番してみたいこと』に『いつかオーロラが観たい』と若い頃からずっと言ってたのでした。が、最近その夢が結構凡庸な事に(たくさんいるんだなあこれ)実現する前にいやになり、変更。日本内で出来る事でありますが、『いつか巨大な樹を観に行く』事(なぜ、そうなったかは省きますが)に興味が。で、ちょこちょこ検索したりしてました。『御神木』『樹齢何千年』そういう言葉をキーワードに。 何千年も前からずっと『そこ』に立ち続けてる『樹』。日本各所にあると思いますがその中でも一等凄いやつの所までいつか行きたい。と思っております。 オーロラよりは現実的でしょうが、意外とこちらの方がしんどいかもしれない。 そんな『私の夢』を知ってか知らずか(知る分けないか)『茂本さんはいつも人間を描いてるので、頼みづらいのですがこの硝子に樹木を描いて欲しいんです』と。 確かに米倉邸は 私の大きな絵が(以前、描いた大きな3枚の絵も人物3人でした。リビングに飾ってくれるそう)あり、有り難い事にさながらヒデキチ美術館の様ですが 人物が多いし、キッチンのしかもカウンターに人物は、『絵』とはいえ 艶かしいかも。 で、先週の一日、硝子に巨大な樹木を 私なりのタッチで描きに行ったわけです。 硝子に裏から描くので『絵』自体はもちろんの事、いろいろ手順が逆でしたが、なかなか面白いモノが出来ました。 米倉君も気に入って下さった様です。 途中段階の写真等もありますが、シンクやIHとかが付いて完全な状態になったら米倉君の許可を得て、こちらでもお披露目したいと思います。 樹木ももちろんですが 最近風景など『人物』以外のものにもチャレンジしてる最中なのでいいきっかけだったかもしれません。 やがては抽象で、人を惹き付けられる墨絵も描きたいと思っております。ありがとう米倉君。

 週末土曜日は久しぶりに家族で『高井戸倶楽部』へ。 いつもお花を頼むときにお世話になってる花屋さんが 昔からの知り合いで ずっと以前にここで 花の展覧会をしてたのがここ『高井戸倶楽部』に来始めた理由。 夏限定の屋上ビアガーデンは最高です。色々な仕事関係の人、や友人を連れて来ています。 一人では絶対分からなくてたどり着けませんので行きたい人は私と行きましょう。
そして今回もそのお花屋さんの生徒さん達の展示会があるということで。 それぞれな、個性ある創作生け花が広いスペースのあちこちに飾られて、いい気分で呑む事が出来ました。 
満席状態でその日は賑やかでしたが 広いので気になりません。
ふと気づくと後ろにはBro.コーンさんがご家族で。 実は、コーンさんとはご縁がありまして 娘が10数年前、幼稚園が一緒で(娘の歳が多少違いますが縦の関係を重視する幼稚園で、同じクラスでした) 父親参観日ではお互いに、隣同士で 自分で描いたカレーパンマン(私)と食パンマン(コーンさん)を頭に付け、娘とゲームしてる写真があったりします。もちろん彼は知りません。その時私も久保田氏の仕事をしてたのでご挨拶したいとも思ったのですが、 プライベートでいらっしゃってるので遠慮しました。 その後、久保田氏と呑んでる時に偶然会ったりしたときもありました。 私と彼の奥さん同士はその関係で昔から知り合いではあります。彼の奥様も花の展覧会に出展されてるようで(素敵な作品でした)本日来られてたみたいですが、
結局コーンさんとは、後ろにずっといらっしゃるのに、またまたご挨拶出来ず。  こういう所が私のダメな所です。
でもご挨拶と言ってもねえ。何をお話ししていいやら。向こうも困りますし。密かに、このご縁を楽しみます。(ちなみに当時のその幼稚園の教室のお父さんには笹野高史さんもいらっしゃいました。息子さん3人はその後役者さんとしても活躍されてます。)
いまや お互い、大学生や高校生の子供の親です。時が経つのは速い!

翌日、日曜日 本当は、阿修羅展に行きたかったのですが これまた 日曜日なんて絶対混むのは必至。 どんなに興味あるものでも基本的に行列が大嫌いな私はそれがあるなら行きません。
会期最後の方の平日狙います。 で、『だまし絵展』に行こうと思ったらこれはまだやってなかった。 その前にこの前観た映画『グラントリノ』を これは嫁娘にも観せたいし、もう一回わたしも観ておきたかったので 調べたらもう 午前と夜遅くしかしてない!! 今日はなにもかもタイミング悪し。といいつつ渋谷まで家族で出かけ、買い物がてら タイミングの合った映画『インスタント沼』を鑑賞。 三木聡の作品は『亀は意外と速く泳ぐ』『図鑑に載ってない虫』『転々』と それぞれ独特だが ハマれば面白いものばかり。 麻生久美子も好きなので 鑑賞。 これがなかなか。脚本もいいけど、その世界観を作ってる美術に手抜きが一切無い。 笑えるツボは人それぞれ違うでしょうが かならずあります。  そこが凄い。 日本映画で笑える映画とされてるメジャー作品で笑えた事が無い私にとっては、彼の様な作品がスマッシュヒットしてくれると嬉しい。
『インスタント沼』って..  このタイトルで 観たい!って思う人何人いるでしょう? でもかなり元気の出る映画です。偶然観れて良かった。
麻生久美子の最近作はこれ以外に『おと なり』『ウルトラミラクルラブストーリー』と この二つもとても面白そう。是非観たい!  
今日は映画の日なので もちろん 行きます。 といってもこの二つではなく 『チョコレートファイター』を観に。ちゃんとスクリーンでしっかり観たい。 タイ映画の大傑作を!  ジージャのアクションを。
て、実は映画の日じゃなくても 妻(妻じゃなくてもいいですが)と一緒に行けばいつだって千円で観れます。夫婦50割引が利くお歳です。トホ。

| - | 14:22 | comments(0) | trackbacks(1) |
『ディアドクター』西川美和監督
やっぱり西川美和氏は凄かった。
一昨日『ディアドクター』の試写会を京橋の映画美学校まで観に行った。

この会場、数年前 知人のドキュメンタリー監督 佐藤真氏の 『阿賀の記憶』を観た所で、
この頃知り合ったばかりなのにわざわざ招待していただいた懐かしい場所。『阿賀に生きる』という
92年のドキュメンタリー傑作の続編というかその後の阿賀の人々のドキュメント。 
佐藤監督御本人もいらっしゃる中 なのに
冒頭、おばあちゃんの阿賀弁?がいい響きで延々続き、 それが子守唄となってついウトウトとしてしまい 
まどろんだまま映画が終わってしまった。  監督にどう言おうかと焦ってたら終了後
『気持ち良く寝てしまう映画です。そんな映画もいいでしょ』と。 
その後、精力的に作品に没頭し、
『エドワードサイードOUT OF PLACE』を公開したときも招待状頂いたのに行けなかった。
同じ歳で私の個展にお越し頂いたのが最後でした。一昨年に亡くなられてもう2年経とうとしてます。
この場所はとても古いビルですがモダンな独特な雰囲気があります。 
学生達がたむろするホールでニコニコして出迎えてくれた佐藤監督に凄くお似合いな場所でした。

その試写室で 今一番新しい 期待される監督(私も大好きです)西川美和氏の最新作をいち早く観ました。
『ディアドクター』 公開前なのでどこまでお話ししていいか分からないので内容には細かく触れませんが 
前回『ゆれる』同様 彼女のオリジナル脚本 監督作品です。 素晴らしい映画でした。是枝監督にも共通しますが
本当に丁寧な演出が行き届いてる作品ってそうそうありません。今回もしみじみと彼女のその演出、そして物語を
堪能しました。 
今回は上映後 ティーチインがあり、監督と観客との質疑応答がありました。
案の定 映画好きな方々の細かい質問。 ヤフーレビューにも既に書かれてる方々の質問。 確かにそうだと思いますが
なんかちょっと 私は映画ではありませんが、作品を作り発表してる側からの意見なのですが 作者がかなりの全霊込めて
作り上げた作品は  やはり手は離れても愛おしい子供。 
感想は自由でしょうが 結末はいくつか用意したもの観たいがどうでしょう? とか あの場面は何故? とか。
結末はあれで納得ですか?とか ウ〜ン  そんな事 作者本人に言うのはどうなんだろ。 
しかも その内情をヤフーレビューに書いてるし。
素直な感想で良いんじゃないかな とちょい思いました。

ま、監督自身は クールに淡々と、でも真剣に答えてました。
この映画、物語の核となるある出来事やその結末よりも 
シーン一つ一つの説得力がありすぎな映画なので 観てる途中ですでにもう『感動』してしまいます。 
役者の演技もその手助けとなってるのでしょう。  鶴瓶氏なんてあれほどテレビで見倒してるタレントさんなのに
全く映画の中では気にならない、 静かな良い演技、演出で驚きました。 香川さんは言うまでもありません。
名シーンが誕生しました。 『ゆれる』の 香川氏の名シーン以上かも知れません。
そして 山が 田んぼが アイスが 表情が 静かに動くそれぞれのシーン。  絵として切り取っても素敵でした。
個人的には八千草薫さんに終始胸キュンでした。
驚いたのは井川遥さんの演技。この映画ではとても上手かった。 
『アイスを置く』(何でもないシーンなので書きますが)あのシーンは秀逸です。


何より監督自身の、何故この映画を作ったか、そのテーマ、いきさつが とても心に響きました。
美人で、才能があるお方なのに ..(と こういう言い方をする私はまだまだです。)
その内容はこの映画が公開された頃 また書きます。

その後 退出した所に 送り出して下さる西川監督が。  
彼女の本を持って来てた私は 意を決してサインをお願いしました。
自分の為に 作家の方自身に直接サインを頂いたのは生まれて初めての経験でした。

サイン頂くってかなり勇気いるんですね。緊張しました。(サイン会ではなかったので)
私にサインを求めて下さった希少な方々の気持ちが分かりました。
皆さんありがとうございます!!




| - | 11:56 | comments(1) | trackbacks(0) |
『ひき』の話
さてさて これはホントに偶然か?いや運命か?なんて思う事はたまにあったりして、ま たいがいの場合 偶然やたまたま程度ですまされる小さな事が多いので気にかけないようにするのが
かしこい生き方だと思います。 ただ 私の場合、細かく考えるとこの多さはなんか『ヒキ』があるのかと思うほど色んな出来事の多い事。 
考え方次第では 結構まわりなんてつながってるわけだから そうそう驚く事も無いとは思うが 
『茂本さんはヒキがあるねえ』なんて言われるとなんだかそんな気がしてくる。
最近私およびご近所仲良し夫妻をひきこみ、ちょっとした邦画ブーム(といってもDVDをまわしたりしてるだけですが)で、
『運命じゃない人』や『アヒルと鴨〜』『フィッシュストーリー』等に共通する
他人との関わり方のちょっとしたタイミングや偶然性で人生が大きくズレて来たり、面白くなったりという映画を観てて 案外ホンマの人生もこういう偶然の積み重ねで出来てるんだなあと実感してる。

今回は最近の私のまたまたチョットしたヒキの?話。

兄と、よく読んだ本や観た映画のオススメ情報を交換したりするのだが、数ヶ月前 とにかく
この本が今メチャ面白いからと 今野敏氏の『隠蔽捜査』を勧められる。(日本推理作家協会賞&山本周五郎賞)
兄貴にしては珍しいジャンル勧めるなあ。と思いつつ読みかけてた本があったのでそれが終わって かなり私も気になって、その今野氏の文庫を探して買って来て、さあ読もうと開いた瞬間、仕事の電話が。
初めての仕事の方で編集者の女性から。 『茂本さんに今野敏さんの新刊の装幀をお願いしたいのですが・・』今まさに、手に持ってた作家さんの仕事だったのでまずびっくり。
そんな事説明する訳にもいかず『新しい小説ですか?』 と聞くと今野氏が ずっと追いかけてる、沖縄の格闘技『てぃ』(空手の前身、唐手が沖縄に伝わり、沖縄独自のスタイルを加え発展した幻の打撃格闘技)の小説だという。
実はこっちにも驚いた。 
以前からも書いてる様に 若い頃『ブルースリー』に衝撃を受け、その手のものが大好きな私は、最近 映画や格闘技を観ても 
やはり『ブルースリー』に勝る驚きは無いなあ、なんて原点回帰してまして『本物の驚きってそうそうはいないなあ』と思ってました。
で、数年前(去年かも)出かける前にテレビ消さなきゃと思いつつ まだ時間がちょいあったのでザッピングをしてたそのとき、CWニコルさんが画面に。確かNHKだった様な。
CWニコルさん、沖縄に行ってる様子。ドキュメント番組か? で、沖縄の道場らしき場所で、一人の、もうご老人かと思われる(でも道着を着てるのでおそらく空手かなにかの達人の様な方)と向き合って指導をしてもらってる
真っ最中のシーン。 かなりガタイのいいCWさんとは対照的に普通な感じの優しいそのおじさんは 沖縄の古くから伝わる格闘技『てぃ』の達人らしい。 出かける用意をしながら ああ、よくあるシーンだと思いつつ 興味もあるので
ちょっと観てると・・・・ 衝撃が私に走った。 一瞬の出来事だったが その優しそうな初老のおじさんがCWさんに放ったアクション。 30数年前に観たブルースリーのあの速さ、華麗さ、鋭さ あの驚きと同類の感覚が。
CWさんはもちろん何が起こったか分からない様子。 『今度はもう一度、ゆっくりやってみましょうねぇ』と優しい沖縄弁のこの男性。(実際はこんな台詞なかったかも。が、そんな印象と言う事で)
 何十年もブルースリー以降 空手やカンフー、ムエタイ それらの演舞や スター達のアクションを観て来てたが 『速い』と言う見せ方では我がブルースリーに匹敵する衝撃はなかった。 
(格闘技以外では勝新太郎の殺陣がある)
その動きはとにかく速くて、そして迫力があってしかも一つの動きかと思ったら CWさんに3打撃くらいしてた!!もう目が点。しかも空手(てぃ)をする風体ではない。
  すぐ出かけなきゃならなかったので 実際観たのは番組の5〜6分くらいのシーンだったのでしょう。
実はその後出かけて、帰ったときはその番組の事をすっかり忘れてたのですが ある日ふと思い出し、あの方は誰なのか(NHKに問い合わせればすぐなのでしょうが)、探すのも面白いと思い ネットで色々検索。
キーワード『沖縄』『てぃ』『CWニコル NHK』 で、最近ようやく YOUTUBE(ってほんとすごい)でそれらしき番組を発見した。
でも おそらくその方だと思うのですが肝心の私の見たシーンはなく、その娘さんの演技があった。
それも凄かったが(継承するだけあって彼女の演武も凄い)記憶にあるあのシーン映像ではなかった。 
とそんな極私的な悶々を抱えていた矢先、まさにその『てぃ』の使い手の小説の表紙の仕事が来た!個人的にホントにびっくり!
その小説でも『てぃ』の色んな事を知りました。密かに伝わった格闘技というのも惹かれる。
で、仕事も無事終え、先日 その編集者の方が 出来立ての今野敏氏著『武士猿』を持って来て頂いた(装幀、満足してます 下に画像)
時 私のその悶々の事を話すと、今野氏にも聞いて下さるとの事。 解決も同然!    とにかく『てぃ』は色んな意味で『最強』だと思います。
 余談ですがこの本を映画化するには 日本の今のアクション映画界には殺陣師も役者もいませんので、下手にして欲しくないと思います。
プラッチャヤーピンゲーオみたいな斬新な監督演出のアクション映画は日本では今現在は期待出来ません。
どころか、最近の日本アクション映画のヒドさは私は脚本や演出、監督のせいというより、アクションそのもの、殺陣のヒドさが原因と思ってまして、
古いアクションの殺陣しか出来ないのに(それが何故か新しいと思ってる)気づかず、懲りずに映画まで監督する人までいる始末。
こういう人達がもてはやされてる現状では『チョコレートファイター』どころか『マッハ』も当分抜けないな。
(そういえば香港も最近不振だなあ)

 横道それ過ぎ。
で、その日 そのまま新宿へ向かい、もう一つの『ヒキ』に遭遇。 
挿画をさせていただいてた連載の仕事のひとつ 日経ウエブの金ぴか偉人伝『金子直吉』『山下亀三郎』の連載が終了。
その担当者が作家さんと引き合わせてくれると、一席設けて下さったので 3人でささやかな打ち上げを。
現場では、担当者さんが遅れて来るらしく 一番にいらっしゃってた初対面の作家さん(山岡淳一朗氏)と私がまずご挨拶。
今回の金子直吉も山下亀三郎も私の故郷、愛媛に関わる人物。 そこで『私も愛媛出身なんです』と切り出す。
『あ、そうなんですか!実は私も愛媛なんです』と山岡氏。登場人物どころか作家さんも愛媛でした。
ますます親近感を持った私は『松山出身ですか?』 山岡氏『そうです』 私『と言う事は 作家さんの多い松山東高校出身では?私は北高ですが』 山岡氏『はい』  ここで 私と山岡氏は二つしか歳が違わない事を思い出す。(ネットで調べてました)
『え?私より二つ下と言う事は○○さんとかと同級では?』  『あ、え?あ、思い出して来ました。確かにそうですね』  私『・・・・・・・・・』絶句。
なんと 私が高校の時、初めて付き合った(といえるのかどうかですが)彼女(昔、裏ヒデキチネットで書いた事ある人物)の同級生だった!!
これぞ ザ.ヒキ!   その後3人は意気投合し話は弾み、いい一夜を過ごしました。

茂本ヒキキチ

今野敏著  武士猿


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映画3本
ここ数日
仕事が空いてるのを良い事に一気に観たかった今公開映画を観たり
読みかけてた本を読んだりと やりたい事をした。
絵を描いてない時や仕事が入って来ない時 結構不安になる
もので、かといってテレビや雑誌と言った情報を次々と流すもの観てると
何故か余計不安になる。ゆったりした時間が勿体ない、ということで
ここは充電。 
今回は観た映画について。
まず一日で2本 映画の梯子。 韓国映画『チェイサー』 そのあと
『スラムドッグミリオネア』 この順番が良かったかも。
映画的には『チェイサー』の方が断然良かったが とても重い。救いようの無い映画なので
『スラム〜』に救われた感があるが、逆に『スラム〜』はとても出来すぎていて、評判程
感動は無かった。出来過ぎとはいっても、皆が評価する所の『スラムの現実』は
想像がつく程度だし(安易なエピソードも逆にいやだ)
、ストーリー展開(構成)も 面白いとは思うが 既視感のある構成。
全然違う映画だけど『ユージュアルサスペクツ』辺りの方がもっと上手い。 
なによりインドの映画仕立てよろしく ハッピーエンドにするにしてもあの終わり方は拍子抜けした。
幼稚な映画だと思う。社会的背景も取り入れた映画
らしいが、なんだか分かりやすくてホントにインド映画かと思った。
なぜこんなに受けてるのか? アカデミー賞って分からん。
(おくりびとは良かった)

その前に観た映画『チェイサー』 これは、嫌な人には絶えられない映画だと思うが、圧倒的な役者の上手さ、映画として、こちらに迫ってくる事件の緊迫感。やるせない現実。どれをとっても凄まじい映画だった。
こちらの方が、好みはあるとしても断然『ザ.映画』として支持します。(実際にあった事件らしいが、脚色の仕方が上手い。)
いわゆる韓流とは違う、骨太な韓国映画が時々来る。
古くは『シルミド』から『殺人の追憶』『オールドボーイ』等、 何故か見逃せなくて観る。
共通するのは中堅どころの役者の圧倒的な演技。 リアル過ぎる内容や目を避けたい程の暴力も
彼等の演技によって『凄い映画』に浄化されるところが 昔観た、かつて凄かった日本映画を彷彿とさせる。
三船敏郎や山崎努、ショーケンや根津甚八や松田優作のようなギラギラした役者
が 今の韓国映画キャストにはゴロゴロいる。
こちらの社会的背景は さりげないが 警察内部のダラダラ感や、韓国での生活感はリアルすぎるので、痛い程こちらに届く。
主人公の執拗な追跡も正義のためではなく、それが自分への贖罪という構図だと分かりつつ見入ってしまう。
願わくば この『チェイサー』がハッピーエンドで『スラム〜』がアンハッピーエンドなら私としては
救われた感があるが そうでないところが 二つの映画の評価が分かれたところであります。

そして昨日 時間が合わなかったので見逃してた(本当は『スラム〜』ではなくこちらを観たかった)
クリントイーストウッドの『グラントリノ』を観た。
こちらもどちらかと言えばテーマは凄く分かりやすい所にある映画だとは思うが 
とても素晴らしい映画だった。
これまでの彼の映画(監督をしてからの)は私はイマイチ納得のいかない映画が多かったが今回のこれは 
決着の付け方が 正攻法とは言え、たまらなく、そしてせつない、愛おしい映画だと思った。
これはアメリカ人としての思考や宗教、文化や人種問題というよりも 一人の年老いた(経験を重ねた)人間の
ごく当たり前な感情を丁寧に描いた結果の映画となってる為、最近、歳とってますます頑固になって行く自分にももの凄く分かる映画だった。
アメリカンジョークはあいかわらず分からんが。
粋なのは クリントのなんの事は無いときの台詞と小道具。いい監督はそこが丁寧だ。というより そこに主張があったりする。
音楽も良かった。

しかし♪クリントイーストウッドっていいでしょう♪と拓郎が歌ってから数十年。 あの頃も渋かったが
こんなにも『転向』した映画を撮るとは想像せなんだ。  カッコいい爺さんだなあ。 
一人号泣した鑑賞でした。

来週は『ディアドクター』(試写、待望の西川美和さんの新作)と『重力ピエロ』 観ます。邦画がんばれ!
もちろんこれはアクション映画好きな私の趣味ですが『チョコレートファイター』(タイ映画)も!!!!




 






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清志郎氏逝く  〜私の場合
絵を描いてると必然的に、懇意になる画材屋やギャラリー、額縁屋が出来る。
地元 松山でも、最近知りあって、懇意にさせて頂いてる額縁屋さん『額師風雅』がある。
そこは絵を飾るには必要不可欠な『額』に凄くこだわり、良い作品を手作りしている。
彼等は ギャラリーで企画展もやり、積極的に『額』の良さ、魅力を追求して広めている。
先日、仕事で『坂の上の雲、秋山好古展』の挿画描いた時も全ての『額』をお願いした。
その打ち合わせで工房に立ち寄った際、彼等が近々やる企画展のパンフレットにふと目が行った。

『額の中の物語』展〜 額の中には、その人が大切にしてきた自分だけの物語があります。
あなたの宝物や想いでの品を額装して展示してみませんか? 

と、 その表紙には『二代目理髪店主が父から譲りうけたバリカン』と題し、それを綺麗に額装し立派な作品となった写真が
あった。 それだけでも物語が見えてきそうですが、作品の横には一人一人のそのモノにまつわる
エピソードも付けて展示すると言う。すごく面白そうな企画展で思わず『これはだれでも参加させてもらえるの?』と聞いたら
『茂本さんも是非!』と言われ、参加を約束し、東京に戻った。

私はかなり『モノ』を集めるのが好きで、というより捨てられない癖もあり、我が家は色んなガラクタやオモチャ
が散在している。 人形やペッツ、オモチャのおまけ、ノベルティグッズ、映画の小道具レプリカ等々 
ついに飾りきれず倉庫を2つ借りてる程だ。
が、東京に帰って仕事をしつつ、さて、何を出そうかと、その企画展に出す為の『今までで一番大切にしまってあるモノ』を考えた。
ところがだ。こんなにいっぱいモノが溢れてる部屋で、考えれば考える程、その一番大切な想い出の『モノ』が思いつかない。
そう考えると、趣味で買い集めた色んなモノが空しく思えて来た。 で、倉庫に行って色んなモノを整理してる
と、つい最近までトイレの書庫(階段下スペースに書庫あります。主に漫画やアート本)にあったLPレコード群を発見。
トイレに行く度に抜き出して、聞く事は出来ないので、ジャケやライナーノート(このいい方も最近聞かない)を読み
懐かしんでたのですが、カビ対策で倉庫に移動してしまったのでした。

その中の1枚に『最強』というタイトルのLPレコードがあった。
私が唯一、まだLPレコードが主流の時代にジャケットを描かせてもらった夢の様なLPジャケット。
貴重な1枚をこんな存在にしまってあるというのもいかがなものかですが。
そのレコードは忌野清志郎率いる『RCサクセション』のベスト盤。
この1枚には色んな思いがある。 まず、まだイラストレーターで駆け出しの私を気に入って使って下さったデザイナー、ワタル氏との
出会いがある。彼とは今もずっと仲良くしてもらってる、東京での出会いからではめずらしく古い運命的な関係。彼なくしては今現在の私は無い。
 一番大きかったのは彼こそが久保田利伸氏を紹介してくれた恩人で、その後ずっと仕事をさせてくれてる。
彼は才能ある人をいち早くチョイスし、使う才がある。(私がそうという意味ではありません。)
その彼が、独立する以前の久保田氏のレコード会社に出入りしていて、その事務所に『RCサクセション』もいて、その『RC担当者』とも彼は仲が良かったので
、話が舞い込んできた。ただ RCが移籍するか、したあとで、その会社で出す おそらく最後のRCベスト盤と言う事で、御本人達もノータッチな感じでした。
なので、あまりこの盤は世間的にも認知度は低い。(彼等のLPアートディレクションは井上嗣也氏 で有名)
 それでも私は、当時、大好きなRCの、しかもイラストレーターなら誰もがやりたいLPジャケットの仕事、というだけで
舞い上がった。 今見返せば そのイラストは、『最強』という文字も『恐竜』のイラストも、とても稚拙で恥ずかしい。が、最初に墨を使うきっかけとなった
作品である事は間違いない。 とても思い入れがあるこのレコード。   
これにしよう! と 倉庫から持って帰った。

それが20数年前、 そのワタル氏とはその後、前述もしましたが、久保田氏のジャケットやファンクラブ表紙、コンサートビジュアル等で、お世話になるFJ(現久保田事務所)さんや
久保田氏御本人にもお世話になるきっかけを下さった。
そして現在も一緒に『久保田利伸組』として、仕事をさせてもらっている。
(そういう関係で今でも、FJのサイトにも私を掲載してくれてる。)

余談ですが そのLPを快諾し、イラストを使って下さったその当時のレコード会社の『担当者』はワタル氏同様、音楽面で才能ある人をこれまた誰より先に見つける才に長けてました。
その後独立し、結果、誰もが知る若手アーチストを 続々と発掘し
今やその事務所だけで大きなイベントをする程の大プロデューサー、社長になりました。 
昔、清志郎氏の事を描いた『GOTTA!忌野清志郎』という小説があり、かなり突っ込んだ『清志郎』との交流を、厭味無く飄々とした文体で
書いたその小説を偶然読んで、衝撃そして感銘を受けたことがあって、ワタル氏から 『それ書いたの彼だよ。ペンネームで書いてるから分からないけど』
と聞かされたとき、もっとびっくりした覚えがあります。 ワタル氏も彼も とても豪快な、でも灰汁の強い?(失礼)人ですが そんな彼等だからこそ
アーチストが惹かれるのかもしれません。

んな訳で 『額の中の物語展』は地元松山リブアートで先月末、無事開催され、私の色んな思いが詰まったそのRCサクセションの『最強』
も、長いエピソードとともに飾られました。
私は帰れませんでしたが、参加して良かった。

と そんな矢先、
『清志郎逝く』の訃報を知りました。 
ずっとRCの事を考えてたのがつい先日なので驚きました。

自分がどれほど清志郎氏に影響されたか...なんて今のタイミングでは言うのはあまりにもなので
、おそらくとても影響を受けたアーチストや、ファン達が色んな想いで書込んだり、作品にしたりするだろうから 
暫く続く、その清志郎さんの追悼を見守りたいと思います。

私の家にはモノがたくさんあるけど壁には自分の作品は掛けてません。 
松山から綺麗に額装された『最強』が戻って来たら
飾ろうと思ってます。 毎日眺められる場所に。
額の中の物語展 RCサクセションLP『最強』
| - | 18:09 | - | - |
米倉利紀氏が17年間走り続けられる訳
一昨日、久しぶりに彼のステージを観た。
毎年新曲を出し続け、春と秋にツアーをやり、東京も地方も満杯にし、
それがデビュー以来今も続いてる。
これは出来そうで出来ないと思うし、ある意味特異な歌手だ。
その間、色んな事があり大変だった時期も知ってるが、彼は歌い続けてる。

今、日本で15年以上経ったアーチストで、未だにホールクラスでツアーをし
会場を満杯にするソロ歌手はどのくらいいるのだろう?(俳優兼は含まず)

 例えば昔、大ヒット曲があった歌手の場合、その『歌』を頼りに、そのファンを大切にして
コンサートが出来るかもしれない。しかし,今の本人ではなくその当時の『歌』に輝きがあった
わけで、その歌に歌わされている、と言うのが実情な気がする。 
大御所になったアーチストは自分の歌を大御所の歌い方(どんなや)でアレンジして歌う為、
その時の名曲はもう違った形でしか聞けなかったりする。
(失礼な分析だけど聞く側からするとそう感じる。)
逆に、ヒット曲もあり、今も人気がある歌手はその重圧からかあまりコンスタントに作品を
発表出来なくなったり、コンサートはあまりしなくなったり。  持続する事は大変。
売れた人はそれでも過去の自分と闘ってる感じは否めない。


もちろん歌を大切に歌い続けてる人はいる。 ライブハウスを廻って歌を届けたり、
寡作だがコンスタントに作品を発表したり。固定したファンを大切にしている。
歌手として円熟してる人だ。
(この例では僕は、最近の小坂忠氏がとてもいいので嬉しい!)


驚くのは米倉氏の場合そのどれにも当てはまらない歌手と言う事。
もちろん昨日行ったコンサートも渋谷AXは満杯。 追加公演である。 
(固定ファンが桁違いに多く、長く支持されてるのもそれだけで凄い)
当てはまらないどころか 名曲はたくさんあるのに大ヒット曲がない(失礼)彼は
それでも毎年ツアーをやり、しかも毎回新曲があり、進化してる。
特に最近の曲はファンキーさを増してて、格好いい(というか僕の好み)
加え、歌も上手い
(当たり前な表現で失礼ですが、この辺が評論家ではないので上手く表現が出来ない)
そして歌わされていない彼がそこにいる。
昔のファンの好きな、キャッチーな歌ももちろん歌うが、今の米倉氏がそれを歌ってる。
『あれ、この歌、こんな良い歌だったっけ?』と思わせるくらい今の米倉氏の歌声はイイ。
結果、毎年コンサーツツアーが出来、全てが満杯になるくらいのファンが17年いると言う事実。
この事だけでも日本では希有な存在だ。
そんな事を昨日聞きながら思ってた。


テレビ見てたらある番組で、人気らあめん店の店長が自分の店のらあめん人気の秘密を訪ねられ
『変わらない為に変えてる』と名言を宣った。
つまりその人気店の行列を何年も続けてると、そのうち お客さんも舌が肥えて来たり、飽きたりするので、お客さんに分からない様に、その時代にあったそこのらあめんの味にこっそり進化させてるのだそう。
そうやって、そこのお店の味は確保してる訳である。
ファンも進化してるという命題が、彼の言葉で解決。なるほどと思った。

米倉氏は、ぶれない。そしてグレない。
年を重ねてもあいかわらずカッコイイ。が、見る度に違う。
マイナーチェンジしてる事を悟らせない時代性があるからいつも新鮮な印象がある。
昔の持ち歌をジャズテイストでアレンジしてても今の彼が歌いこなしてるので懐かしい。
新曲を歌っても、昔と変わらない米倉氏が歌うので新しい。
矛盾するようだが。
人知れず努力してるから未だにあの美貌と美声なのだ。
彼はずっと、こっそり進化し続ける。


追)昨年から挑戦してるミュージカル、今年も挑戦すると。
  今回私の大好きな画家『ロートレック』役、主演らしい。
  フランスのあの時代のモンマルトルのキャバレーでの出来事
  楽しみだ!





| - | 12:03 | comments(1) | trackbacks(0) |
ちょっと早いですが8月は愛媛です
やっと良い季節になって来ました。
私の故郷 愛媛では この夏、 本州と四国を結ぶ橋のひとつ、『しまなみ海道』(尾道と今治
を、瀬戸の島々を結びながら架かってる橋)10周年記念がいろいろあります。
そのイベントに、有り難くも色々な所から参加のお誘いを頂きました。 
それならいっその事久々なので 松山でも個展をしようと思い立ち リブアートさんが丁度
8月のお盆の週の前後が空いてましたので 個展も開始します。

茂本ヒデキチ 8月愛媛の色んな所で色んな事やる最新情報!


8月6日(木)〜8月11日(火) 松山ギャラリーリブアート 個展第1弾 http://www.h3.dion.ne.jp/~live-art/

8月8日(土)&9日(日) しまなみ海道10周年記念 アートフェスティバル ワークショップ参加(他、浅葉克己氏と)
      場所 瀬戸内海大三島     http://www.go-shimanami.jp/

8月15日(土)or 16日(日)(大三島、場所未定)でのライブペイント

8月20日(木)〜25(火)松山ギャラリーリブアート 個展第2弾 (ライブペイント予定)http://www.h3.dion.ne.jp/~live-art/

8月23日(日)しまなみ10周年 子供達とライブペイント予定

以上のイベントはほぼ決定。なので2009/8月は愛媛での活動中心になります。

その他松山で現在見られるヒデキチ作品
(観光の方はこの辺りも廻ると更に楽しめます)
開催中〜22年2月まで  『坂の上の雲』企画展  『秋山好古展』小説挿絵 http://www.sakanouenokumomuseum.jp/  
北条 法然寺 (愛媛県 松山市 北条 1121)
廊下絵(四天王) 住職在住時、お断りをすれば鑑賞可。期限なし。
砥部町  ガーデニングショップ『フォーシーズン』 砥部  グッズ、作品等置いてあります  http://fourseason-g.jp/




  

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